2012年02月28日

元アル・カイールアカデミーの生徒の家へ


 10数年前に、薬物中毒の父親が近所の人とのケンカで殴り殺されて、住む所にも困ってしまった親子がいました。それはアル・カイールアカデミーで学ぶ当時4年生のクァラム君とムザヒル校長宅で賄い婦をしていたジャミダさんです。
 ムザヒル校長はこの親子の住む場所探しに奔走しました。卒業生の協力も得て、スラム内ではありますが住む場所を確保できました。母親はムザヒル校長宅の賄い婦をやりながら踏ん張り、息子クァラム君は、アル・カイールアカデミーを退学して車の修理工場で働き始めました。
 バス代10円ほどをもらうだけの無給で2年働き、修理の技術を修得しながら給料も少しずつ上げてもらいました。体が人より小さかったために工場内で先輩にいじめられたようですが、8年後には修理工場の一番弟子になりました。
そして、昨年の暮れに、アル・カイールアカデミーの卒業生で3歳年下(17歳)の女性と結婚しました。今は母親と嫁さんの3人で仲良く暮らしているようです。その内家族も増えるでしょう。

 学校の卒業生はいろんな面で彼をよく助けました。そのことのありがたさを身にしみて感じているのでしょう。彼は、学校で使用している自動車が故障する度に無料で修理や車両管理をしています。
 このように、学校の先生や関係者、卒業生仲間によって助けられる子ども達は沢山います。アル・カイールアカデミーは単なる教育現場ではなく、スラムに住む子供・大人達の生きるための支えとなる存在でもあります。


12年2月25日クァラムの家、生地の色など 003.jpg

写真は、クァラム君に「嫁さんも会いたいと言っている。家にお茶を飲みに来ないか」と誘われて、タスニームさんと彼の家に行った時のものです。中央がクァラム夫妻で右隣が母親ジャミダさん、右端がタスニームさんです。



海外事業担当 西村
posted by jfsa at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外事業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/389745131
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック